2007.02.05

上手な「ニート」の過ごし方

※占いを通した個人的見解です。全ての人には当てはまりません。

ちょうど「就職氷河期」と呼ばれる時代の最後の年、私は大学4年生だった。その2年前から既にキャンパスで占いを始めていた私の元には、毎年ある時期になると就職のことで学生達が相談に来ていた。
相談の中で一番多かったのが、「やりたいことがわからない・見つからない」。
最初にそこで身動きが取れなくなると、就職活動自体に意欲が出てこなかったり、仕事選びの見当がつかない、という状態に陥ってしまうようだ。私の知っている範囲でだが、そういった彼らの何割かはフリーターを経験したあと派遣社員になったり、場合によってはニートになったりした。
「やりたいことに拘るのじゃなくて、できることに目を向けたほうがいい」
「興味のある仕事しかやりたくない、というのは甘え」
そのように思われる方々もいるだろう。
実際、「やりたい仕事」ではなく「就職できる所」をとりあえず選んでいく学生も多い。
問題は、「やりたい仕事が見つからない・わからない」時点で「自己実現の可能性ゼロ」と勘違いして既に身動きが取れなくなってしまい、就職の意欲や気力を作りたくても作れない人。そんな人にとって、「適当に就職する意欲」=「今後の長い人生を諦める意欲」という発想になってしまっているのかもしれない。勘違いゆえに。
そのため、どれだけ「それは甘えだ」と周囲になじられても、「どこでもいいからとりあえず適当な仕事に就く」ことが出来ない。例えうしろめたくても、そのような意志や意欲を作りたくても作れない。それをやることは、彼らにとって「現代人が切腹する」のと同じくらい難しいスキルかもしれない。

そんな彼ら中には、『やりたいこと(自己実現の内容)』を『仕事(収入手段)』という形に限定しなければならない」と狭く考えて、「やりたい仕事が出来ない=自己実現できない」と思い込むことからと自分を追い詰め、気力や希望を失ってしまうケースがあるようだ。「『仕事』にしなければ『やりたいこと』が実現出来ない(その価値がない)」と狭く考えてしまっているとも言う。お金を生むか生まないかによって自らの「やりたいことをする意欲」を自ら全否定するような感じだろうか? 自分の素質や特性の使い道を、「ビジネス」という狭い枠だけに閉じ込める発想。
無意識のうちにそんな狭い考え方にはまっているので、「やりたい仕事じゃなくて出来ることを見つけろ」というアドバイスは、「やりたいこと(自己実現)は諦めて、それとは無縁の生き方をしろ」と言われているように感じてしまうこともあるようだ。それは、「やりたいことが見つからない・わからないせいで就職する意欲も探す気力も出てこない」というよりむしろ、「狭い考え方にはまり込んで身動きを取れなくしてしまい、自分を追い詰めて気力を失った」といった方が近いと思う。これ、一部の「退職型ニート」にも当てはまるかもしれない。

「やりたいこと」と資金源
「仕事(就職)の確保」と「やりたいこと(自己実現)」をどちらも大切にするには、2つを切り離して個別に実現する発想を持つとよいだろう。そうすれば、かなり身軽になれると思う。フリーターやニートだというだけで、どちらかを諦める必要はない。要は実現させる方法の問題。両立は、それほど難しくない。
やりたいこと(自己実現や生きがい)は、仕事じゃなくても叶えられる。「お金にならなければ自己実現(の価値)にならない」という発想は、「人生に値段がつく」と考えてるのと同じ。充実感を金額で感じようとしているから。
自分の趣味や好きな活動のためにバイトに励んだことのある人なら、それを思い出すといいかもしれない。
もしも今ニートか、ニートになりそうな人で、「仕事を探す意欲はまだないが、『やりたいこと』を探す意欲はある」場合。収入手段の前に、生きていく意欲の方向性や張り合いから探したい場合。
仕事を見つけられないなら、まず「やりたいこと」だけでも見つけた方がイイ。それは何も社会に対する壮大な目標とかじゃなくても、趣味や楽しみや買い物といったレベルでもいいと思う。それは人生を豊かにする生命活動。
「やりたいこと」自体がお金にならなくてもいい。職業にならなくてもいい。それでも「やりたいこと」が一つでも見つかれば(又は一つでも実行できれば)、そのことがこれから生きていくための貴重なエネルギー(生命力の一種)になるし、自力で充実感を得たことが自信にもなる。やりたいことをする意欲・続ける意欲が、そのための資金調達の意欲(=仕事をする意欲)に繋がることもある。やりたいことを探す意欲が、そのための資金調達の意欲に繋がることもある。「職場」は、丁度いい資金源だ。すでに自分の「やりたいこと」「好きなこと」を持っているなら、それを誇りに思っていい(公序良俗に反さない限り)と思う。例え職がなくても。職につく意志がなくても。
もし金が必要なら、何処かから調達してくればいい。何も調達方法に生きる意味を見出さなくてもいい。映画を作る人は、撮りたい映画のためにスポンサーから資金調達をするが、スポンサーからの予算がほしくて映画を撮るわけではない。「お金を調達すること(仕事すること)」に関心が持てないなら、発想を転換して「お金の使い道(やりたいこと)」について考えてみたほうが建設的で楽しいかもしれない。目的もなくお金を調達するだけではちょっと物足りない気分になりそう。逆に、お金で気軽に自分の世界を発展させたり充実させたり出来るならめっけもの?

「やりたいこと(充実感を得る手段)」が0か1かで、同じニートでも、全然違う。
どうせニートでいるならニートの立場を存分に使ってまずは「やりたいこと」だけでも探してみた方がいい。
時間は、沢山ある。
人生は一度きりだから、そこから始める方法も、時にはアリじゃないかと思う。

※「やりたいこと」が途方もない高望みで実現する自信のない場合は、こちら
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職場の「困った人」1(仕事で悩んだ一部の人向け)
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2007.01.18

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